ポスト・コアによるトラブル
ポスト・コアによるトラブルとは、根管治療後に装着される土台(ポスト・コア)が原因となり、痛み・違和感・再感染・歯根破折などの問題を引き起こしている状態を指します。レントゲン上では問題がないように見えても、内部では歯に大きな負担がかかっているケースも少なくありません。当院では、歯内療法の視点からポスト・コアの影響を精密に評価し、歯を守るための最適な治療方針を立てます。
ポスト・コアとは
ポスト・コアは、神経を取った歯に被せ物を装着するための補強用の土台です。しかし、形態・材質・設計が歯に適していない場合、歯根内部に過剰な力が集中し、さまざまなトラブルの原因となります。
よく見られるトラブルの例
- 噛むと痛い、違和感が続く
- 根尖病変や再感染の発生
- 歯根破折(特に垂直破折)
- ポスト除去困難による再治療不能
- 被せ物の脱離・破損を繰り返す
なぜポスト・コアが問題になるのか
ポスト・コア自体が悪いわけではありません。問題となるのは、歯の状態や根管形態を考慮しない設計や選択です。
- 過度に太く長い金属ポスト
- 残存歯質が少ない状態での装着
- 根管壁を削り過ぎた形成
- 接着不良による微小漏洩
診断のポイント
ポスト・コアによるトラブルは、単なる被せ物の問題として見逃されやすいため、歯内療法的な精密診断が重要です。
- デンタルX線によるポスト位置・長さの評価
- 歯科用CTによる歯根破折・未処置部位の確認
- 症状の経過と力のかかり方の分析
- 歯周疾患・再感染との鑑別診断
治療方針
ポスト・コアによるトラブルの治療は、歯を残せるかどうかの分岐点となることが多く、状態に応じた慎重な判断が必要です。
主な対応方法
- ポスト・コアの安全な除去
- 再根管治療による感染源の除去
- 歯質保存を重視した再設計
- 必要に応じた外科的歯内療法
放置した場合のリスク
ポスト・コアによるトラブルを放置すると、歯根破折や感染拡大により、抜歯以外の選択肢がなくなる可能性があります。早期に歯内療法専門医の評価を受けることが重要です。
