他院で治らなかった方へ
根管治療は「治したはずなのに、また痛む」「腫れが引かない」「何度も通院しているのに終わらない」といった形で、患者さまの不安が長期化しやすい治療です。けれど、これは“あなたの歯が特別に悪い”という意味ではありません。多くの場合、原因は根管内の感染が完全に取り切れていない、あるいは原因そのものが見落とされていることにあります。当院は歯内療法(根管治療)に特化した自由診療専門クリニックとして、再治療・難治症例の診断と治療に集中的に取り組んでいます。
「治らない」には理由があります
根管治療が長引く・再発する背景には、構造的に“見えない・届かない・判別しにくい”要因が存在します。一見同じ「根管治療」でも、診断環境と治療条件が変わると結果は大きく変わります。
- 見落とされた根管(MB2など複雑な解剖学的形態)
- 側枝・イスムスなど器具が届きにくい感染源
- 不完全な洗浄・消毒(洗浄法・薬剤・活性化の条件差)
- 根管充填の不備(隙間・長さ不足・過剰)
- ポスト・コアや被せ物の影響で再治療が困難
- 破折ファイル・穿孔などの偶発症が残っている
- 根尖病変(影)の原因が根管以外にある(クラック、歯根破折など)
当院が最初に行うこと:原因の「再診断」
他院での治療経過が長いほど、やみくもに再治療を繰り返すことは得策ではありません。当院では、まず「なぜ治らないのか」を明確化するために、診断の精度を最優先します。歯内療法は、診断が変われば治療方針がまったく変わる分野です。
- 歯科用CTによる三次元診断(病変の範囲・根形態・穿孔/破折の疑い)
- マイクロスコープ下での精査(根管口・クラック・段差・異物の確認)
- 痛みの性状・咬合・歯周組織の評価(根管以外の原因除外)
- 修復物(被せ物・土台)の状態評価(漏洩・二次う蝕・適合)
再治療で重視する3つのポイント
再根管治療では「古い材料を取る」だけでは不十分です。成功率に直結するのは、次の3点をどこまで徹底できるかです。
1)感染源への到達と除去
見落とされた根管、側枝、イスムス、段差(レッジ)など、これまで器具や洗浄が届かなかった領域に“到達できるか”が最初の勝負になります。マイクロスコープ下での視認性と、適切な器具選択が不可欠です。
2)洗浄・消毒の再設計
根管治療の成否は、根管形成だけでなく洗浄・消毒の質に大きく左右されます。当院では、根管内の状況に応じて洗浄プロトコルを最適化し、再現性の高い感染制御を目指します。
3)封鎖(再感染させない仕上げ)
感染を抑えられても、封鎖が不十分だと再感染は起こります。根管充填の精度だけでなく、最終修復(被せ物・土台)まで含めて“再感染ルートを断つ”設計が重要です。
それでも治りにくい「難治症例」があります
他院で治らなかった歯の中には、再治療のみで改善が難しいケースもあります。その場合、外科的歯内療法(歯根端切除・意図的再植)など、治療の選択肢を拡張することで抜歯を回避できる可能性があります。重要なのは、最初から一つの手段に決め打ちしないことです。
- 大きな根尖病変/長期間のフィステル(膿の出口)がある
- ポスト除去が困難、または除去リスクが高い
- 根尖部の解剖学的困難(彎曲・狭窄・石灰化)
- 破折ファイル・穿孔など偶発症が絡む
- クラック・歯根破折が疑われる
当院が大切にしていること:無理に残さない、でも諦めない
当院は「歯を残すこと」自体を目的化しません。しかし、抜歯の前にできる評価と治療が残っているなら、それを専門的に検討する価値があると考えています。保存可能性・成功率・治療回数・費用・将来の見通しを丁寧に説明し、ご本人が納得して選べる状態をつくることを重視します。
こんな方はご相談ください
- 根管治療後も痛み・違和感が続いている
- 腫れや膿(フィステル)が治らない/再発する
- 「原因不明」と言われたが症状が続く
- 再治療を繰り返しているが改善しない
- 抜歯と言われたが、残せる可能性を知りたい
