歯科用CT Morita Veraview X800+

◆歯内療法の診断精度を支える三次元画像診断

歯内療法(根管治療・再根管治療・外科的歯内療法)では、歯の内部構造や根尖部病変を正確に把握できるかどうかが、治療成否を大きく左右します。当院では、株式会社モリタ製の歯科用CT「Veraview X800+」を導入し、従来の二次元レントゲンでは捉えきれない情報を三次元的に評価しています。根管形態の複雑さ、見落とされやすい病変、外科的歯内療法におけるリスク評価など、精密な診断が必要な症例において、Veraview X800+は治療設計の基盤となる重要な設備です。

Morita(モリタ)社とVeraviewシリーズ

株式会社モリタは、歯科医療機器分野において長年にわたり世界的な評価を受けてきた日本のメーカーです。Veraviewシリーズは、歯科用CT(CBCT)として高い画像精度と安定性を備え、多くの大学病院・専門医療機関で採用されています。Veraview X800+は、その中でも高解像度と診断用途の柔軟性を兼ね備えたモデルです。

Veraview X800+ ~ 歯内療法に適した歯科用CT

Veraview X800+は、撮影範囲(FOV)を症例に応じて選択できる歯科用CTです。必要最小限の範囲を高精細に撮影することで、被ばくを抑えながら、歯内療法に必要な情報を的確に取得できます。

高解像度三次元画像による診断

Veraview X800+は、歯根や根尖部、歯槽骨の状態を三次元的に描出します。これにより、根管の分岐・湾曲、側枝、根尖病変の広がりなどを立体的に把握でき、診断の不確実性を低減します。

必要最小限の撮影範囲(FOV選択)

歯内療法では、全顎ではなく特定の歯・部位のみの情報が必要となることが多くあります。Veraview X800+では、症例に応じたFOVを選択することで、診断に必要な情報を効率よく取得できます。

歯内療法におけるVeraview X800+の臨床的価値

歯科用CTは「撮影すること」自体が目的ではありません。得られた情報を、診断・治療設計にどう活かすかが重要です。

根管形態の把握と見落とし防止

上顎大臼歯のMB2根管など、二次元画像では確認が難しい構造も、CT画像では立体的に評価できます。これにより、根管の見落としによる再発リスクを低減することが期待されます。

根尖病変・骨状態の正確な評価

根尖部の透過像は、レントゲンでは重なりの影響を受けることがあります。CTでは病変の位置・大きさ・周囲骨との関係を把握でき、治療方針の判断材料となります。

再根管治療・外科的歯内療法の治療設計

再治療症例や外科的歯内療法では、歯根と神経・血管・上顎洞など解剖学的構造との位置関係を事前に評価することが重要です。Veraview X800+は、リスク評価と術式選択を支援します。

被ばく線量と安全性への配慮

歯科用CT撮影では、被ばくに対する配慮が不可欠です。当院では、診断上の必要性を慎重に検討したうえで撮影を行い、Veraview X800+の特性を活かして撮影範囲を最小限に設定します。これにより、不要な被ばくを避けながら、診断に必要な情報を得ることを重視しています。

「CTがある」ことと「診断に活かす」ことの違い

歯科用CTは導入しているだけで治療の質が向上するわけではありません。重要なのは、CT画像を歯内療法の診断・治療設計にどう結び付けるかです。当院では、歯内療法専門の視点でCT画像を読影し、治療方針の判断材料として活用しています。

当院がVeraview X800+を採用している理由

  • 歯内療法に必要な解像度と安定した画質
  • 症例に応じた柔軟な撮影範囲設定
  • 再治療・外科的歯内療法における診断支援能力
  • 診断の不確実性を減らし、治療設計の質を高められる

Veraview X800+は歯内療法の診断精度を支える基盤設備

歯内療法において、正確な診断は治療の出発点です。Morita Veraview X800+は、歯の内部構造と周囲組織を三次元的に可視化し、治療判断の精度を高めるための重要な設備です。当院では、この歯科用CTを活用し、根拠に基づいた歯内療法を提供しています。

精密診断に基づく歯内療法をご希望の方へ

※症例によりCT撮影が不要な場合もあります。必要性は診断時にご説明します。