他院との違い ― 歯内療法に特化する理由 ―
「根管治療はどの歯科医院でも同じではないのか」――そう思われる方も少なくありません。しかし、歯内療法(根管治療)は、歯科治療の中でも特に専門性の差が結果に直結する分野です。当院が一般的な歯科医院と大きく異なるのは、歯内療法を数ある診療項目の一つとして扱うのではなく、診断・設備・時間・治療設計のすべてを歯内療法に最適化した「専門院」である点にあります。
歯内療法は「ついで」に行う治療ではありません
一般歯科医院では、むし歯治療、補綴治療、歯周病治療、外科処置など、多岐にわたる診療を日常的に行います。その中で根管治療も行われますが、診療時間や工程、設備の使い方はどうしても全体最適の中で調整されます。
一方、歯内療法は歯の内部構造・感染状態・過去の治療歴などを精密に評価し、症例ごとに異なる戦略を立てる必要がある治療です。当院では、歯内療法を「ついでの処置」ではなく、独立した専門医療として扱っています。
当院が「歯内療法に特化」しているということ
当院が歯内療法に特化しているとは、単に根管治療の症例数が多いという意味ではありません。診療の前提条件そのものが、歯内療法を基準に設計されています。
- 診断から治療計画立案までを歯内療法の視点で行う
- 再治療・難治症例を前提とした治療工程を組み立てる
- 歯内療法に必要な設備・器材・材料を常時使用する
- 「歯を残す可能性」を医学的に評価し続ける
診断力の違いが、治療結果を大きく分けます
根管治療がうまくいかない原因の多くは、治療技術以前に「診断」にあります。痛みの原因が歯髄なのか、歯根膜なのか、歯根破折なのか、外部吸収なのか――これを見誤ると、適切な治療を行っても治癒には至りません。
当院では、歯科用CTや臨床所見、症状の経過を総合的に評価し、歯内療法として介入すべきかどうかを慎重に判断します。場合によっては「歯内療法を行わない」という判断も含め、最善の選択肢を提示します。
再治療・難治症例を前提とした体制
当院を受診される患者様の多くは、過去に根管治療を受けた歯の再発、長期間治らない根尖病変、フィステルを伴う症例などです。
これらのケースでは、単純な再治療ではなく、
- 見逃された根管や複雑な根管形態
- 不十分な洗浄・封鎖による再感染
- 穿孔や破折器具などの偶発症
- 外科的歯内療法の適応判断
といった要因を一つひとつ整理する必要があります。当院は、こうした症例を日常的に扱う前提で診療体制を構築しています。
「抜歯」か「保存」かを短絡的に決めない
一般的には「治らない=抜歯」と判断されることも少なくありません。しかし、歯内療法の視点から見れば、保存の可能性が残されている歯も多く存在します。
当院では、保存の可能性を科学的に評価し、成功率やリスクを正直にお伝えした上で治療方針を決定します。無理な保存は行いませんが、可能性を十分に検討せずに抜歯を選択することもしません。
当院が担う「専門院」という役割
当院は、すべての歯科治療を行う医院ではありません。歯内療法に特化することで、
- 一般歯科医院では対応が難しい歯内療法を引き受ける
- 歯を残すための高度な診断と治療を提供する
- 治療終了後は、紹介元医院へ責任をもってお戻しする
という役割を担っています。
「この歯の根管治療だけ専門に診てほしい」
「保存できるかどうかを一度きちんと判断してほしい」
そうしたニーズに応えるための歯内療法専門歯科です。
歯内療法に特化することは、患者様にとっての安心です
歯内療法は、結果がすぐに見えにくい治療です。だからこそ、「誰が・どの立場で・どこまで考えて治療しているのか」が重要になります。
当院では、歯内療法を専門とする立場から、診断・治療・経過観察まで一貫して責任を持ち、患者様が安心して治療を受けられる環境を整えています。
